ウーハーBOXをDIYで製作 箱の組み立てまで

 エンクロージャーの設計図が完成したので、実際に作成を行います。最初の工程は、材料へ寸法記入とカット、組み立てです。

材料のMDFボードへ寸法記載

 今回使用する材料の板は、加工がしやすいMDFボードとしました。板厚は、12mm と 18mm の2種類です。カロッツェリアの取り扱い説明書では、20mm以上の厚さの板を使うことがすすめられていますので、自分で作成される方は、20mm以上のMDFを使ったほうが良いと思います。

 利用したMDFの大きさは次の通りです。

 MDFボードの切断には、ジグソーを使う予定だったので、ジグソーの刃の厚さも考慮に入れて、寸法を鉛筆で書きこんでいきます。寸法は間違えないように、見直しを行いながら綺麗に書き込みするのが良さそうです。

作業時間:60分

箱の材料をMDFボードからカット

MDFボードへの穴あけ加工

 部品の切り出しには、ジグソーを使いました。曲線切りの得意なジグソーですが、直線の切断には向いていないようです。
 本来は、添え木などのガイドを使って真っ直ぐに切断するようですが、私はガイドを利用せずジグソーのみで切断しました。案の定、直線には切れておらず、波打ったように曲がってしまいました。

 電動丸のこがあると綺麗に切断できると思います。ホームセンターでMDFを購入したのですが、その際にも電動丸ノコでの切断を勧められました。

 丸型のスピーカーターミナルやウーファー取り付け場所は、円形に切断しました。まず、電動ドリルで円形に穴をあけ、ジグソーで切断していきます。あとは、エアーリューターを使って穴を綺麗に削っていきます。

作業時間:50分

タッピングビス用の下穴あけ

 ボックス組み立て時の板固定には、木工用ボンドと皿タッピングビスを使用します。MDFは、割れやすい材料ですので、下穴あけは必須のようです。

 まず、ねじの下穴をあける位置を採寸してMDFへ記入していきます。ねじの間隔は、70mm 〜 80mm にしました。下穴用の寸法の書き込みは、少し時間がかかってしまいました。

 タッピングビスの径は、4mm のものを使用します。私は、2.5mm のドリルを使って下穴をあけました。皿の部分を埋め込むには、その径に合うように少し削る必要もあるようです。私は、ウーファー取り付け面のみしか、皿分の穴あけ処理を行っていなかったため、ウーファー取り付け面以外は、皿が少し出っ張ってしまっています。これは失敗でした。皿分の穴あけ加工はしっかりと行ったほうが良いです。

作業時間:50分

ウーファーボックスの組み立て

木工ボンドとタッピングビスで組み立て

 木工ボンドとタッピングビスを使って、MDFの板を組み立てていきます。
 まず、MDFの接合部へ木工ボンドを溢れるほどたっぷり塗り、MDFを貼り合わせたら、すぐにタッピングビスで固定します。接合部に隙間があると、空気が漏れて良い音が出ないようです。木工ボンドで足りない場合は、シーラントなどで穴埋めをする必要があります。
 タッピングビスを締めるのに、私は通常のドライバーを使って手で締めていったのですが、かなり疲れました。電動ドライバーを準備できれば、電動ドライバーを使って作成することをオススメします。

 ユニット サブウーファーの取り付け部分には、鬼目ナットを使いました。MDFはねじ止めしたり外したりしているうちに、ねじ穴がダメになってしまうようです。鬼目ナットの位置にも下穴をあけ、鬼目ナットを六角レンチを使って締めていきます。

 なお、MDF切断がうまくいっていなかったようで、接合部には隙間が多数ありました。後ほど、エーモンのサウンドシーラントを使って隙間を埋める作業をしました。

作業時間:210分

エンクロージャーの組み立て完了

ウーファーボックスの組み立て完了

 左の写真の通り、以上でエンクロージャーの組み立ては完了です。
 貼り合わせた部分に隙間が出来ていたり、寸法が合わずにずれてしまっている部分があります。最初から寸法ぴったりにMDFをカットするのではなく、大きめに切断して、後で調整するのが良さそうですね。次回の教訓としたいと思います。

 次の製作工程は、ウーファーボックスの塗装になります。


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