自動車保険の補償内容や支払金額を比較する
車を所有したら、必ず入らなければならない保険が、自賠責保険です。これ以外に、自損事故や人身事故などの補償をしっかり行うための、任意保険があります。
自賠責保険は、あくまで最低限の補償しか無いので、任意保険に加入するのは、必須です。
自動車保険会社
自動車保険を契約するにあたり、保険会社を比較して選ぶのはとても大変な作業です。ランキングや口コミ情報だけでは、自分に合った保険は選びにくいですね。
保険会社には、次のようなものがあります。
- 損害保険会社(チューリッヒ,ソニー損保,三井ダイレクト,アクサダイレクト,東京海上 など)
- JA共済
- 全労済
また、その種類によって、次のような特徴があります。
損害保険会社
一般の自動車保険となります。保険会社には、三井ダイレクト損保,チューリッヒ保険,アクサダイレクト,ソニー損保,そんぽ24,アメリカンホーム保険会社,あいおい損保,東京海上日動,セコム損保,ゼネラリ保険,損保ジャパン,三井住友海上,ニッセイ同和損保,AIU保険会社,朝日火災,富士火災海上保険,SBI損保,アドリック損保 など、沢山の会社があります。外資系も大分増えてきていますね。
JA共済
JA共済は、自動車保険ではなく、自動車共済です。出資金を払って「准組合員」となることにより、契約できます。准組合員をやめるときは、出資金は返ってきます。
共済ですので、掛け金が安く、年間の支払いは少なくて済みます。
全労済
全労済の共済を利用するには、出資金を納めて全労済(各都道府県の労済(共済)生協)の組合員になる必要があります。全労済における出資金は、1 口 100 円で、新しく組合員になる場合は、10 口(1,000 円)以上の出資金が必要です。
全労済のマイカー共済は、共済ですので、掛け金が安く、年間の支払いは少なくて済みます。
任意保険を一括見積もり
自動車保険を比較する際には、みなさんの評価や口コミもしっかり聞きながら、補償内容と支払い金額を比較するのが良いですね。比較するなら、できるだけ沢山の会社を比較することをおすすめします。
手軽に見積もりをとるには、一括見積もりが便利です。
私も契約更新時期がくると、一括見積もりをして、補償内容と年間の支払額をチェックして、契約会社を変更しています。
今まで契約したことがあるのは、JA共済、チューリッヒ保険、三井ダイレクト損保、あいおい損保などです。
なお、車両保険は、できるだけ加入することをおすすめします。
自動車保険の基礎
自動車保険はその性質から「賠償責任保険」、「傷害保険」、「モノ保険」という3つに分けることができます。
賠償責任保険
賠償責任保険ですからその名の通り第三者に対して損害賠償する保険です。あくまで第三者(相手)に対してのものなので自分自身に対して支払われるものではありません。
自動車保険(任意保険)における賠償責任保険は、「対人賠償責任保険」と「対物賠償責任保険」の2つです。
対人賠償事故が発生した場合は、まず自賠責保険から支払いをしてそれを超えるところから「任意保険」の「対人賠償責任保険」から支払われます。大きなケガをした場合などで、死亡や後遺障害はもちろん入院や通院をした場合でも自賠責の補償の範囲はすぐに超えてしまいますので注意が必要です。
自賠責保険に対物賠償の補償はありませんので最初から「任意保険」の「対物賠償責任保険」から支払われます。任意保険に加入していなければ、対物事故があれば自腹ということになります。無制限にするのがおすすめです。
傷害保険
傷害保険の補償は、下記4つとなります。
- 搭乗者傷害保険
- 自損事故保険
- 無保険者傷害保険
- 人身傷害補償保険
搭乗者傷害保険
クルマに「搭乗している人」の傷害(ケガの)保険です。死亡補償やケガをした場合の医療補償がついています。医療補償には支払い方式は「日数払」と「部位症状別払」の2つがあります。
自損事故保険
例えば、単独事故で電柱にぶつかって死亡した場合、クルマの運転者には自賠責保険からの支払いはありません。 これは任意保険の対人賠償保険も同様ですが、あくまで第三者に賠償する保険なので自分が自分に損害賠償することはないからです。 このような自賠責保険の支払いがでない事故などの場合に支払いとなる補償です。
無保険者傷害保険
加害者が対人賠償保険をつけていなかったり、つけていても賠償金額が足りないときなどに保険金が支払われます。 対象は死亡あるいは後遺障害を負った場合となります。
人身傷害補償保険
自動車事故によって本人や搭乗者が死傷した場合に過失割合にかかわらず、自損を含めて契約した金額の範囲内で実際の損害額が保険金をして支払われます。
モノ保険
自動車保険における「モノ保険」とは「車両保険」です。自分自身が自動車保険契約をしている車両の損害を補償するものですが、統計的には加入率は実は低めです。
結構大きい金額になりますので、こうしたときに車両保険は特に補償という面では安心ですのでコストがかかることは事実ですが、経済的な部分で可能であれば検討してみてください。 但し、「車両選考払」をして保険金を支払ってもらった場合、後で保険を使わないことにしても使ったものとして翌年の割引には影響しますので、この点はご注意ください。